誰もいないのに、変な音がするのはなんで?
私は寝るのが遅い。家の中では一番最後た。
もしかしたら感づいてる人もいるかもしれないけど
相当遅いのだ。
もっと早く寝ればいいのだけど、
夜は、なかなかね!
だけど、夜中はお化けの時間
いつもなら布団に入ってわずか数秒で寝る。
なのに、先日は違った。
ちょっと怖い?
いや、そんなことないけど
何か、気になる事があった。
その日、
ようやく布団に入って
はぁーーーと一息ついて目を閉じると
あっちとそっちから
変な音が聞こえる。
何て表現したらいいか・・
かきくけこのどれかで言い表せそうな・・
私には
「かっ」
と聞こえる。
人によっては
「ばきっ」
と聞こえるのかもしれない。
それまでも聞こえてはいたけど
なんとも思わなかった。
なのに、その時に限って気になって。
あれ。
これって、怪奇現象?
そんな風に考えたら少し怖くなる。
両耳がダンボみたいにでっかくなっていた。
そして、小さな音でも聞き逃すまいと全神経を耳に集中した。
でも、考えてみて。
この音が聞こえても、
私には何の害も無いし、霊が見えるわけでもない。
霊感ないし。
目つぶってるしね。
今までも何も無かったし。
単に木造の家が鳴るっていう
あるあるかもしれない。
だから、大丈夫。
とっとと寝ようと目をとじた。
すると今度は
「ざざー」
と言う衣擦れの音。
これには私もゾッとした。
誰もいないのに。
真っ暗な部屋のどこかから
絶対に聞こえるはずのない音が聞こえてきたのだ。
すると、いつもは3秒で眠りにつく私が
この私が。
少し目が冴えてしまった。
しまった。
完全にビビっている。
ただ、この家のどこかに、
霊がいたとしても
そのことはそんなに怖くない。
だって、この家に引っ越してきたときから
感じていた。
家族全員、変な音は聞いている。
誰もいない2階からどんどんと足音みたいなのが聞こえたり、
お風呂場から再現できない音がしたり、
それが当たり前だったから
疑問に思ったことは無かった。
ホラー映画とかドラマとは違うのだ。
そんなドラマチックな事は起こらない。
だけど、初めて聞いた衣擦れの音。
あーー、結局怖いんだ。
いや、そうじゃない・・
でも、ちょっと。
と、とにかくもう寝よう。
考えるのやめ。
メイ、怖くないもん。