自己満足な日記or備忘録 akayamaqueen   

くだらないけど笑える日常がいい。  

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喉に詰まって死にそうになる

自分の目の前で人が死にそうになる。
そんな状況、よくあるものではない。
一生の中で一度あるかないか。
いや、ほぼ無いだろう。

こんなことがあったら普通の人間は
普通じゃいられない。

 頭の中が空っぽになって、
 目の前の状況をなかなか把握できない。
 一瞬、他人事のようにも感じられる。
 すぐに、われに返って、めちゃくちゃうろたえる。

だから、ホントに怖かった~
死んじゃうかと思った(´;ω;`)
私のせいで・・・


これは、先日のヘルパーの仕事の時
実際に私が体験した、目の前の人が死にそうになる恐怖と、
とっさの行動の話である!

先日、いつものように、利用者の女性に昼食を食べさせていた。
食事は午前のヘルパーさんが用意してくれたもので
私はレンジでチンするだけ。

食事介助の時は
「ゴクリ」
と飲み込んだ時の音を聞いて次の一口を口に運んでいる。

その日もいつも通り順調に食事をしていたが・・・
(こういういつも通りと言うのが落とし穴なのかもしれない。慣れてしまって、いろんなところに注意が行かなくなっている)

オエっ
突然、利用者さんが何かを吐きそうになった。
が、何も出てこない。
だけど、オエっとまた言う。

そのうちに
何か吐きそうに口を開けたまま
オォーとのどの奥から低くかすれた声を出す。
必死で息をしようとしているようにも見える。
とても苦しがっているのは分かった。
体を左右に揺らして、何かをはきだそうとしている。

声はないけど
苦しい、助けてと言っているようだ。

急にそんな姿を見て
私の頭の中は真っ白だ。
死んでしまうのか?

 ヤバイ。

 死んじゃうよ。

 どうしよう。

 どうしよう。

 どうしよう。

救急車。
呼んでも、来る前に死んじゃうかも。

その前に、出来ることは・・・
背中をたたく。
体をくのじにして、頭を下にして背中をたたく
私が覚えていた知識。
だけど、正座して、小さなテーブルにがっしりとしがみついている
その利用者さんを
くの字とか、頭を下とかに出来ない。
後ろにちょっと引っ張ってみたけど
机にガッシリ捕まった手を放そうとしない。
無理だった。
とにかく思い切り背中をたたくしかなかった。

「苦しい」
と、その利用者さんが
切れそうな声を出したタイミングで
事務所に電話した。
手が震える!!焦っているときは電話するのも一苦労なんだよね。

通話しながら

「口の中は?食べ物見える?」
と聞かれ、口の中を見ると、特に何も見えなかった。
口の中に食べ物は残っていない。

見えないけど喉の奥に詰まっているのかもしれない。

とっさの時って、結構なんでもできちゃうのね。
何も考えずに、口の中に手を突っ込んでいた。
普段は絶対に出来ない。イヤーと思う。
中にあるものを掻きだすというより、
もう、何もかも
吐かせるために、口の奥を刺激した。
つもりだったけど、そこまで奥には届いていなくて、
オエっとも言わなかった。


何も吐き出さない。



死んじゃうかもと言う恐怖がどんどん襲ってくる。
事務所の人が、今から行くよーと言ってくれていたその時

利用者さんの咳が出た。
咳と同時に玉ねぎが出てきた。
喉に絡みついて飲み込めなかったのかもしれない。
細長い玉ねぎだ。
くたくたにゆでられて、すぐにつぶれる硬さなのだが・・

  これは調理前の玉ねぎの写真。実際はもう少し短くしてある。
f:id:akayamaqueen:20201021015350j:plain
tnaaさんによる写真ACからの写真


「出た!!あーーー苦しかった。怖かったー」
かすれ声で利用者さんが言った。
その後も、はぁ~って何度も言って
しばらく疲れ果ててボーっとしてしまった。

こんなものがのどに詰まってこんなことになるなんて。

つくづく
なにがあるか分からない。
いつも大丈夫だから今日も大丈夫だとは限らないという事を
あらためて実感した。


本当に良かった。
生きててくれてよかったーーー。

救急車呼ばずに済んでよかったーーー。

とにかく
無事で良かった。


こんな時はこうするとよい。
説明書くよりも見た方が早いので・・・
YouTubeの動画
⇩⇩⇩⇩⇩⇩

救命処置(窒息)


その後、少し元気になった利用者さんをトイレに連れて行った。
もう面と向かって手を引いては歩けないようだったので
後ろから抱えるようにして歩いていると
咳が出て、玉ねぎが出てきた。

トイレの帰りも咳と玉ねぎが出た。
たまたま、後ろから抱えることで
腹部の刺激となり、イイ咳が出せたのかもしれない。
これだけ出たら本当に大丈夫かも?
安心してもいいのかな?

だけど、急にこんなことになって、冷静に対処出来る人は看護師さん、医者くらいだろう。
ホント尊敬しちゃう!!



私はダメだ。
やばいやばいやばやばやばやば・・・って連呼していただけだ。
こんな私のいい加減な対処の仕方でも
助かってくれて良かった。
本人の生命力によるものだろう。
一歩間違えたら私の至らなさが原因で
亡くなっていたのだと思うと
心底ゾッとする。
怖すぎて眠れないよ。

その後この利用者さんは、何事も無くいつも通りだそうだ。
ヾ(o´∀`o)ノ♪安心

でも、食事介助がなんとなく怖いな~
いつもと同じことなんかないね。

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