自己満足な日記or備忘録 akayamaqueen   

くだらないけど笑える日常がいい。  

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カサゴの毒

カサゴという魚の背びれの棘には毒がある。
父は自分で釣ったカサゴの毒にやられて・・・

今回ははてなブログ今週のお題
「お父さん」に挑戦


お父さんというと、このことが一番に思い浮かぶ。

私が子供の頃、父はまだ若かった。
当然だ。
父は自営業だったが、休みは日曜日のみで
毎週ではなかったように思う。
釣りが趣味。
休みのたびに行っていたように思うが
どうだったかなーー。
釣りに行く前の日は、
今思えば、子供みたいに前日からワクワクしていたのかもしれない。
釣竿の準備。仕掛けや、釣り糸やら、リールやら
部屋中に広げて何やらやっていた。
そして当日はとんでもない早い時間に
家を出ていく。
私は全然知らないうちに。
だから、私は日曜日にお父さんと遊んだとか、
出かけたとかいう記憶はない。
私が起きた時にはすでにいない。

ある日、父はカサゴをつってきた。
家の台所でさばいて調理した。
夕食でカサゴを食べながら
「痛い痛い」
と言っていた。
どうやら、さばいてるときに、
カサゴの背びれの棘に
親指が触れてしまったようで、
毒にふれたのだ。
クソー
とか言いながらカサゴを食べつくした。
父は魚を気持ちいいほどきれいに食べる。
よく、漫画であるような、
魚を食べた後の骨だけの状態になる。

その時父はこのにっくきカサゴに対して
釣られたからって、恨むなよ。
よくも毒でこうげきしてきやがったな
全部、食ってやる

と思っていたかどうかは知らないが・・・

それでも、カサゴの怨念か、
父の親指は明らかに腫れあがっていて
普通と違うのに医者には行かないと言った。

食事も終わって、しばらくしても痛みやらしびれが
収まらなかった。
結局近くの病院の救急外来にいくのだが・・。
ちょっと前に話題になったあの病院。
本当に昔からあるいい病院なんだから・・・

父は頑固だと思っていたけど、
大人になって気が付いた。
病院に行くのが怖かっただけじゃん。
そう、父は今でも病院嫌いなのだ。

「お父さん」と言えば、
真っ先にこのことを思い出す。
子供の私にとって、毒のある魚が釣れること、
そしてその毒に触れるとどうなるかが
とても衝撃的だった。
そして、カサゴの毒では死なない?
多分、父なら
そんなもんでは死なないだろう。

今週のお題「お父さん」






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