朝、駅に向かって歩いていると私のずっと前をあるいていたお婆さんが
何もない平坦な道で突然こけた。
そのコケ方が
なんかすごかった。
急にバランスを崩したみたいに
よたよたして
前のめりに倒れた
上半身が地面に着いたときには
足は持ち上がり
一瞬エビぞりになったように見えた。

近年まれに見る酷いコケ方。
どうしてこんなところで
こんなコケ方を?
私はこの様子を
かなり後ろの方から見ていたので
何もできなかった。
すぐに起き上がらなかったので
このままだと
救急車かなとも思っていた。
しばらくしたら起き上がって歩き始めたので
大丈夫そうには見えた。
が、少しふらついている。
この様子を前方から見ていた
老夫婦がいて
驚いていたけど
何もせずにすれ違って行ってしまったので
それほど大袈裟な事でもなかったのだろう。
私はこのまま後ろから見守っているつもりだったけど
ふらつきながら歩いているお婆さん
歩くのが遅くて
歩くの早い私は
あっという間に追いついてしまった。
こんな時、何事もなかったように
追い越していく事が出来る?
私は出来なかった。
だからって、すぐ後ろを
お婆さんのノロノロペースに合わせて歩く
のも無理で
背中越しに
「大丈夫ですか?」と声をかけちゃったよ。
挨拶みたいにね。
きっと「大丈夫です」って言われるから
そのまま追い越して駅に行こうと考えたわけだ。
ところがよ、
「ころんじゃって・・」と恥ずかしそうに
振り返ったお婆さんの顔が
血だらけで!!!
それは想定外だったから
私の方が驚いて
声をあげてしまったほどだ。
鼻の下がすりむけているのか?
口の中も切れてる?
本人は気づいていないのか?
カバンからティッシュ探し出してを渡した。
口の中も大丈夫ですか?って聞いたら
「口の中は大丈夫
血の味はしないから」
と、血だらけの口で言う。
どこまで行くのか聞いたら
となりの駅の病院までだそう。
病院に行くなら安心だ。
そこでこのキズの手当てもしてもらえるだろう。
私はティッシュを渡して、ついでに手首のキズにも
バンドエイド貼ってあげただけだけど
良い事をした!!
という自己満足な話・・・
人って
「大丈夫?」と聞かれると
「大丈夫」って言ってしまうのよネ
