世の中には自分にそっくりな人がいると聞いたことがある。
自分を入れて全部で3人。
本当にいるなら会ってみたい。
会うと死ぬとかいう都市伝説的な事を聞いたことがあるが
でもそんなの関係ねー。
自分と同じ顔の他人。いるのかな?
結局、自分にそっくりな人には会ったことはないが、
友達に似てる人に会ったことはある
一人目はマックのバイトの友達Yちゃんだ。
お互いに社会人になってもう会うこともなかった。
私は短大を卒業して入った会社を一年でやめて、求職中のゴールデンウィークにリゾートバイトに行った。
その時にやはりバイトに来ていた子の中に
誰かに似てると思う人がいた。
リゾバ(リゾートバイト)のUちゃんとしよう。
マックのバイトの友達Yちゃんにそっくりだ。
このYちゃんのそっくりさんリゾバのUちゃんは旅行の専門学校に通っていて、学校の友達と何人かでバイトに来ていた。
本人に言ったって
マックのYちゃんの事なんて知らないのだから・・・
だけど言いたい。
思い切ってぼそぼそと呟いてみた。
「Yちゃんていう人にそっくりなんだよ」
するとどうなの?
普通は
「はあ。知らないし・・・」
となるはずだが、
「あ、それ。前にも何回も言われたことある!」
と返事が返ってきた。
ビックリだ。
私の外にも気づいた人がいたのだ。
Yちゃんの学校の友達とUちゃんの学校の友達。
知り合いがかぶる?
今なら、SNSで友達の友達はみな友達だけど、
当時(今から30年近く昔の事)はそんなのはない。
通信手段は電話オンリーの時代だ。
不思議な感覚だった。
そして、二人目はたしか昨年の事だったと思う。
ママ友Nさんのそっくりさんを見た。
そのママ友Nさんは
介護の仕事をしていると聞いたことがあった。
でも施設で働いてるとは聞いていない。
私が家に帰ろうと坂道を前かがみ気味に歩いていると
通り沿いに立つ介護施設から出てくる女性がいた。
その施設で働く人が帰るのかと思われた。
遠めに見ると、
誰かに似ている。
ママ友のNさんだ。
そっくりさんか?
施設では働いてないはず。
いや、でもどう見てもNさんだ。
え、でも違うような気もする。
でもNさんだろう。
この施設で働き始めたのか?
と頭の中で簡単な会議が繰り広げられて
導きだされた答えは
この人はNさんだ!という事。
私は結構遠くから、
Nさーーん!!!
と呼びかけてモノスゴイ人懐っこい笑顔で手を振っていた。
Nさんはなかなか気づいてくれない。
私のことがよく見えてないのかな?
だから、もっと激しく手を振った。
それなのに首をかしげるような態度をとる。
顔も全然笑っていない。
嫌な予感。
1メートルくらいの距離まで縮まった時、
Nさんはまだ笑っていなかった、
めちゃくちゃ真顔。
なのに、しつこく
Nさん!
呼びかける私。
不思議そうにこちらを見るNさん。
Nさんの顔が全然笑っていないのをまじまじと見たとき
人違いなのだと気付いた。
でも、信じられなかった。
そして・・
めちゃくちゃ恥ずかしい。
穴があったら入りたい。
前から歩いてきた人が笑顔で手を振ってきたから
知り合いなのか考えながら
手を振り返したら
私をスルーして
私の後ろの人にむかって手を振っていた時みたいなちっぽけな存在感。
だから違うって。
知らない人だって、と悔し恥ずかしい気持ちになる・・・
そんな感覚だった。
例えが長すぎる
だけど、この辺ド田舎で良かった。
今ここに、私とNさんのそっくりさんしかいない。
誰にも見られていない。
ヾ(o´∀`o)ノ
「スイマセン💦💦💦」
(/ω\)
とりあえず、平謝りして小走りで逃げるように通り過ぎた。
その後も、
知り合いのNさんにそっくり・・・とか言い訳をぶつぶつ。
だって、近くで見ても本人だったし。
こんな風に、私は知り合いのそっくりさんを見たことがあるという話だ。
この知り合いたちは、世の中にそっくりさんがいるという事になる。
私が知っている事実だ。
地球規模で考えると同じ日本だ。
そっくりさんはとても近くに存在する。
お互いに顔を合わせる可能性があるという事。
そう考えると、なんかワクワクするよね。
それに、何より羨ましい!
もしも、そっくりな人にあったら・・・
その時はどうなっちゃうのだろう?