自己満足な日記or備忘録 akayamaqueen   

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【どこから行っても遠い町】感想

たまたま図書館で借りた本があった。
「じわじわとくる」一言で言うとそんな本だった。
よく、レコードをジャケ買いするっていう事があるけど
本をジャケ借りした感じだった。
選ぶ時間がなかったので
パッと見なんか面白ろそう?カナーーと。




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どこから行っても遠い町  川上弘美
大事な名前を書き間違えてました。
読んでくれた方、間違って覚えてしまってたらごめんなさい。
正しい名前に書き換えました。


行きたい町が遠くにあるわけじゃないけど、遠く感じるとか?
そんな感じのファンタジーかなと思っていたけど
全然違った。

この本を読むのに2週間以上かかった。
あまり読む時間がとれなかったから。
この本のように言うと、
最初あまり面白くなかった。
短編なのだが、登場人物がリレー形式で出てくる感じ。
短編だけど続いてる話だ。
間が空いて読むと、前回までの話をすっかり忘れていたりして、
名前とか、どんな人か?も覚えていないのに
ちょっと雑に読み進めてしまった。

だから、感想なんてかけたもんじゃないんだけどね。ホントは。笑

なぜか途中からすごく引きこまれていった。
主人公は話が変わるたびに違う人になるのだが、
それぞれの本音というか、キレイごとじゃない本音が書かれている。
その毒っぽい本当の気持ちは、他人には隠したいもので
なのに、それを私は読んでいる。
人のヒミツを知ったような特別な感じだ。


赤裸々すぎて、驚いた。
大人の。
だけど、安心もした。

人って、自分の中では素直にいろんなこと思ってもいいんだよねって。
他人を悪く思う事とか、スケベなこととか。

例えば、お見合いをすることになって、
その相手に対して、
「この人と・・・・・・?」と自問自答する主人公がいた。
他人には絶対に言わない。
確かにそう思うかもしれない。
ごく親しい人には言う?かもしれない。
そんなことを
さらっと書いてのけている。
だから否定よりも共感の方が強かった。

どんどん次の本音が知りたくて。

のぞいてはいけないことを見てしまった。
そんな感じだ。



最後の【ゆるく巻くかたつむりの殻】は最初の話の【小屋のある屋上】の登場人物が出てくる。
いろんな謎が解ける。

全体的に暗いイメージだったこの本には
ピッタリな曲がある。

この話のイメージと歌詞の内容は重ならないけど、
メロディーはバッチリだと思えるこんな曲も紹介したい。



ずっと真夜中でいいのに『Dear. Mr「F」』
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ずっと真夜中でいいのに。『Dear. Mr「F」』MV



すべて、私の個人的な感想なので、
気になる人は読んでみてね。



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