私の歯ではない。
私の事じゃないけど、不安と緊張と、なんとも言えない脱力感。
朝から家事が手につかない。
次女は長い間矯正をしているが、今日は、まだ生えてきていない歯のことで、紹介された大学病院に行くことになっていた。
予約は14時からだから午前は家の掃除をやってしまうつもりだった。
だけど、体が重たくて。ため息しかでない。
私がビビってどうする?
だって、親不知を抜くって・・・まだ出てきてない歯だから、全身麻酔?
歯茎切って、埋まってる歯をほじくり出すの?
わからないけど、想像しただけで倒れそう。
私も抜歯の痛さを知っているけど、本当に痛いよ。
でも、今日はいきなりそんな事にはならないはず。
手術となると、色々とあるだろうし。
今後の方針を決めるだけなんだから。
なんで、私こんなに小心者なんだろう。
結局、午前中は何もできず、昼ごはんも適当に済ませた。
そして、早めに家を出る。
予約時間の20分前にと言われていたが30分以上前にはついてしまった。
そこから待合室の時間が長かった。
私はブログやってたけどね。
診察室に呼ばれると、歯科大生なのか、研修医なのか知りないけど、ギャラリーが多い!!
5~6人はいたな。
そんな大勢のヤローどもにうちの大事な娘の口の中を・・・
ま、そこはどうでもよい。
こういうのが大学病院ですな。
ギャラリーといえば・・・ギャラリーに取り囲まれて出産したという友達がいた。
大学病院か大きな病院だったのだろう。
私はそんなの絶対に嫌だと思った。
たぶん、もうすぐ生まれるって分娩台に移るあたりで
研修生が見学する承諾を取らされたのではないかと思う。
そんな時に、何か言われても冷静に返事など出来るわけがない。
ズルい・・・・これは私の勝手な想像だけど。
もしかしたら、前もって承諾を得ていたのかもしれないけどね。
話は戻るけど、
レントゲンの写真を見て、先生から、
親不知の抜歯方法の説明があった。
「今、処置してもいいですよ。(今できますよ)」
ってことは、全身麻酔じゃないのか。
そんなつもりじゃなかったから、
えっちょっと待って。
心の準備が、まだ・・・
だけど、予約のとりにくいこの病院を再び予約するよりは
本当はそれがメンドクサイから。
あーでも、怖いじゃない。
痛いでしょ。
ご飯食べられなくなる。
顔腫れるって言うし。
さーどうする?
私には聞いていないのだ。
「痛いですか?」
と次女が聞いた。
先生は
「麻酔しますので、その時はそんなに痛くはないです。
そのあとは痛み止めの薬を出しますので」
と優しく丁寧に答えてくれた。
が、結局、痛くないとはいっていないぞ。
じじゃーやります!
次女もまた来るのはメンドクサイと思ったのだ。
(;´Д`)ハァハァ
そしてギャラリーに取り囲まれて抜歯した。
抜歯が終わると、私も呼ばれて診察室の中へ。
娘の口の中を見させられて、ガーゼをのせる位置の説明を受けた。
歯を抜いた後の歯茎には歯の大きさくらいの穴が出来ている。
黒くぽっかりと。
思いの外深い。
シャーペンの消しゴムがはまりそうだと思った。
麻酔が聞いている間はそれほど痛くないようだが、
家に着いた頃には
大分痛がっていた。
もう夕方の空になっていた。
それにしても、よく決断した!!
抜歯を先延ばしにして、びくびく日々過ごすより、
心の準備も何もないまま抜いてしまって良かったと思う。