精密検査の当日まで、ビタミンCを飲みまくった。
私がヘルパーの仕事をしている時に、利用者さんに聞いた話を思い出したからだ。
その方は、今の私と同じように子宮の精密検査をすることになり、不安になって友達に言ったら、ビタミンCを沢山飲んだら治ると教えてもらったそうだ。そのようにしたら、結果、なんでもなかったという話だ。
それから、民間療法なんかも調べて、とりあえず酵素も飲んでみた。
それでも不安で不安でしかたなかった。
精密検査は、組織診と言って、子宮の中にストローのような器具をいれて内膜をある程度取り出して調べるのだ。
前回の細胞診よりは、子宮の奥の方までしっかり器具を入れてグリグリやられた。かなりの人が強い痛みを感じるらしい。
私の場合は、内膜が相当厚いのか?!胎動みたいにお腹の中で赤ちゃんが手や足を動かしているような感じで、痛くはなかった。
子宮から器具を取り出した時は、ちょっと上体を起こして見てやった。癌かもしれない内膜ってどんなもんか見てみたかった。
そのあとは、出血が数日続き、軽く腹痛も出て来て、不安が日増しに強くなり、どうにかなってしまいそうだった。
一時は38.6度の高熱も出た。
心も体も辛かった。メンタル弱すぎだ。
先生からは、月経の直後なので、月経血が混じっていてきちんと検査できない場合がある。その時は、次回また同じ検査をする。ちゃんと検査できたら、次回は結果と、その後の治療なりを話すという事だった。
私が、癌っぽいですか?と聞いたら、そういう感じではないんですと返された。
内膜増殖症の疑いというようなことを言われた。
でも、内膜増殖症は子宮体癌の前癌状態なのではないんですか?
いろいろ思っていても、頭の中で整理できていないからその時は上手く聞くことができなかった。
自分は子宮体癌であることは避けられないと絶望的に考えていた。