少し前に、新聞に載っていた、この本の紹介文を読んで、思っていた内容と違うから読んでみたくなった。
ちっとも面白くなかった。
「ライ麦畑でつかまえて」というタイトルから、私は恋愛小説だと勝手に思っていて、読まずにいたが、そうではないことを知った。
自分とかかわる周りの人に対する気持ちがありのままに書かれている。それは、悪口ともいえる。本人には言わないけど、自分が本当に考えてる事が、延々と書かれているという感じだった。あくまでも私個人の感想だけど。主人公は他人に対しての嫌悪感、批判的感情が激しい。
自分の気持ちや本当にやりたいことは何か、周りの人に上手く伝えられない人はどうしたら良いのだろう? 何か答えがあるかと思ったけど、そんなことはなかった。この話の中で主人公は、最後に精神科の病院に入院している。
他人の気持ちは分からない。
最近、20歳のころからの友人が、子供のことで悩んでいた。
「何考えてるか分からない」
この本には、何を考えてるか分からない人の気持ちを理解できるヒントがあるかと期待したがそんなことはなかった。
色んな事を考えていることはわかった。
周りに伝えないのは、言いたくないからなのか、上手く言えないから言わないのか、どうせわかってもらえないから言わないのか…???
この本を図書館に借りに行った時、その日はこの本だけで、何冊も貸し出しているとのことで、私は丁度返却されたのを借りることができた。
何かあるんですか?と尋ねられたが、新聞に紹介文が載っていたからかもと答えた。
でも、このプチブームは、本当のところなんだったのだろう?
答えは=生誕100周年の2019年、1月映画に。
ライ麦畑の反逆児
ひとりぼっちのサリンジャー